メニュー

萎縮型加齢黄斑変性に治療薬「アイザベイ」

[2026.02.12]

2025年9月19日、厚生労働省は「アイザベイ(IZERVAY、一般名:アバシンカプタド ペゴル)」を、萎縮型加齢黄斑変性の進行を抑える治療薬として承認しました。

アイザベイの承認により、日本でもようやく萎縮型AMDに対して積極的な治療を行う時代が到来しました。

加齢黄斑変性(AMD)は、加齢に伴って発症する網膜黄斑部の変性疾患であり、重度の視力低下を来す眼科疾患です。日本では、法的盲を含む視力障害の原因の第4位を占めています。 AMDは萎縮型AMDと新生血管型AMDの二つに大別され、萎縮型AMDでは地図状萎縮(GA)が認められる。GAは視覚機能の永続的な喪失及び失明に至る、両側性、進行性及び不可逆性の網膜組織(光受容体、網膜色素上皮、及び脈絡毛細血管板)の喪失を引き起こします。 GA は日常生活や社会的生活に大きな影響を及ぼすにもかかわらず 、日本において適応を有する医療用医薬品がなく、経過観察、ライフスタイルと食生活の改善、Age-Related Eye Disease Study(AREDS)に基づくサプリメント摂取が推奨されている状況であり、治療薬の開発が待ち望まれていました。

アイザベイは「補体(ほたい)システム」と呼ばれる体の免疫反応に関与するタンパク質の一つ、C5を阻害する薬です。

近年の研究で、加齢黄斑変性(AMD)では補体系の過剰に活性化しており、補体系の過剰な活性化が網膜の細胞死を加速させることが分かってきました。アイザベイは補体系の活性を抑えることで、萎縮の拡大スピードを遅らせます。

投与方法は、眼の中(硝子体)への注射です。

原則として毎月1回の治療が推奨されています。米国や欧州で行われた第3相大規模臨床試験では、偽薬と比べて萎縮病変拡大を1年で約18〜35%抑制できることが示されました。

完全に病気を止めることはできませんが、進行を確かに遅らせられるという点が評価され、日本でも承認につながりました。

当院かかりつけの方で治療適応の方にはすでにお声はかけており、近日投与する予定です。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME